ザピースカ2

「街の灯」北村薫

 ここのところ文庫・新書は私にとって豊作で、買った本が読み切れません。「ダ・ヴィンチ・コード」が文庫化されたので買いたいと思っているんですが、その前に「ブレイブ・ストーリー」全3巻を買っちゃったりして。 さて、人が死ななくても秀逸なミステリーを書く、北村薫の新シリーズです。続編があるか知りませんが、短編3作をまとめたもので、舞台は昭和七年。主人公は上流階級のお嬢様で、当時の社交の様子や、時計台がで...[全文を読む]

「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎

 5月に映画化された「陽気なギャングが地球を回す」の続編が出ました。前作に引き続き、乗りの良い4人のおしゃべりは健在です。今回は成り行きで“人助け”してしまうわけですが、やはりギャングはギャングらしく(?)盗みで決着つけて欲しかったなあと。そのせいで“体内時計”雪子の活躍場面が弱くなったのが残念です。 ただ、前半部の短編のストーリーと登場人物が後半に絡み合ってくるあたりと、読後の爽快感は保証できます。伊...[全文を読む]

「εに誓って」森博嗣

 Gシリーズが早くも4作目で、今回はイプシロン。次回はλ(ラムダ)らしい。 ネタバレ無しで書くと、今回は読後に「やられた」と思いました。運転手に関してはちょっと引っかかりを感じたものの、深く考えることなく。 で、ミステリーとしての仕掛けは別として、今回は探偵役がぜんぜん推理しないというお話でした。まあ、話からして妥当な流れなんですが。Gシリーズは全体的に推理を戦わせないけどね。それにしても、Gシリーズ...[全文を読む]

「月の扉」石持浅海

 国内ミステリーのファンなら、最近は新しい作家の輩出母体として講談社ノベルス=メフィスト賞よりも、光文社に注目しているかもしれません。講談社ノベルスはライトノベル系(というラベリングは不適切かもしれません)に寄っていて、純粋ミステリー好きからはやや離れ気味です。光文社は文庫で「本格推理」シリーズを出していますし、KAPPA-ONEで、作者の開拓も進めつつあります。KAPPA-ONEはジャンル限定しないですけど。 石...[全文を読む]

「第三の時効」横山秀夫

 文庫化されてすぐ読んだのに、メモを書き損ねていました。たまたま昨日、今日と、BS-iで「陰の季節」をドラマ化したシリーズを再放送していて、ついでに書こうと思った次第。 ストーリーについては、とにかく読んでもらうのが一番でしょう。F県警を舞台とする短編集ですが、起きる事件そのものも、それを捜査する刑事の心理も、ひねりが効いています。特に捜査一課の3つの班の対抗心の描写が、秀逸です。文庫の帯には「これが...[全文を読む]
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